現場安全ガイド / 眼・顔
保護メガネ・ゴーグル・フェイスシールドはどう使い分ける?
保護メガネ、ゴーグル、フェイスシールドは、名称だけで「どれか一つあればよい」とは扱いません。使用機種が常時の保護メガネを求めるのか、用途に応じた選択肢を示しているのか、作業で眼や顔へ何が飛ぶのかを確認します。
00 / 先に結論
「フェイスシールドを着けたから保護メガネ不要」とは決めない
Makita GA017G/GA018GやHM002Gでは、作業時の保護メガネを常時の要求として示しています。
HiKOKI G10SH6/G10SL6では、用途に応じてフェイスシールド、安全ゴーグルまたは保護メガネ等を使うよう示しています。
有害業務や皮膚・眼障害のおそれがある業務では、安衛則593条・594条等に適切な保護具の規定があります。
メーカーが保護メガネを常時要求する機種では、別の顔面保護具を追加したことだけを理由に、その要求を外しません。
01 / 実例比較
取扱説明書の書き方をそのまま読む
金属切断作業時は常に保護メガネ。その他の保護具は作業条件に応じる。保護メガネを基準から外さず、粉じん等の条件で追加の保護具を判断。
コンクリートはつり作業時は常に保護メガネ。粉じんが多い場合は防じんマスクを併用。飛散片と粉じんを別の危険として扱う。
金属研削用途に応じてフェイスシールド、安全ゴーグルまたは保護メガネ等。この機種の選択肢を他機種へ一般化しない。
草刈り保護メガネ・ゴーグルをメーカーが指定。飛散物対策を、作業前の障害物除去や飛散防護カバーと組み合わせる。
02 / 判断軸
眼・顔保護を決める順序
- 01飛散するものと方向を確認する
砥石破片、切りくず、はつり片、草刈りの飛散物、粉じん、有害物など、作業固有の危険を先に確認します。
- 02使用機種の「常時」「用途に応じて」を分ける
常時要求される保護具と、条件付きで追加・選択する保護具を同じ強さで表示しません。
- 03法令の適用条件を確認する
安衛則593条・594条・594条の2は、有害業務や皮膚・眼障害、対象化学物質などの条件に応じて適用されます。
- 04ガードや飛散防止を先に残す
保護メガネ等を着けても、ホイールカバー、飛散防護カバー、作業場所の整理などの上流対策は省略しません。
03 / 根拠別
法令とメーカー要求を混ぜない
有害な業務では、事業者は労働者に使用させるため、保護衣、保護メガネ、呼吸用保護具などの適切な保護具を備える必要がある。
著しい暑熱・寒冷、有害物、有害光線、ガス・蒸気・粉じん、病原体など、第593条第1項に該当する有害業務皮膚や眼への障害、有害物の皮膚吸収・侵入などのおそれがある業務では、事業者は労働者に使用させるため、保護手袋、履物、保護メガネなどの適切な保護具を備える必要がある。
第594条第1項に該当する皮膚・眼への障害または有害物の皮膚吸収・侵入等のおそれがある業務皮膚等障害化学物質等を製造・取り扱う対象業務では、事業者は不浸透性の保護衣、保護手袋、履物、保護メガネなどの適切な保護具を労働者に使用させる必要がある。
第594条の2第1項の皮膚等障害化学物質等を製造し、または取り扱う対象業務 / 他の法令で保護具の使用が義務付けられている業務や、密閉して製造・取り扱う業務を除くHiKOKI G10SH6/G10SL6では作業者用保護具の着用を求め、用途に応じてフェイスシールド、安全ゴーグルまたは保護メガネ、防じんマスク、防音保護具、手袋、作業用エプロンを使うよう示している。
HiKOKI G10SH6/G10SL6を使用する場合 / 用途、飛散物、粉じん、騒音等に応じて保護具を選ぶMakita GA017G/GA018Gでは、作業時は常に保護メガネを使用し、作業に応じて防じんマスク、安全靴、ヘルメット、耳栓・イヤマフ、手袋などを着用するよう指定されている。
Makita GA017G/GA018Gを使用する場合 / 保護メガネは常時、その他は作業条件に応じるMakita HM002Gでは、作業時は常に保護メガネを使用し、粉じんの多い作業では防じんマスクを併用し、必要に応じて安全靴、ヘルメット、耳栓・イヤマフなどを使用するよう指定されている。
Makita HM002Gを使用する場合Makita MUR015G/MUR016G/MUR017G/MUR018Gでは、保護帽、耳栓、保護メガネ・ゴーグル、防振手袋、先しん入りで滑り止め付きの安全靴、すね当てを着用するよう指定されている。
Makita MUR015G/MUR016G/MUR017G/MUR018Gを使用する場合04 / 作業別
具体的な飛散リスクを確認する
- ディスクグラインダーで金属を研削する砥石破損・切りくず・火花と保護具
- ディスクグラインダーで金属を切断する切断砥石、飛散物、保護メガネ
- 電動ハンマーでコンクリートをはつるはつり片、粉じん、常時の保護メガネ
- 刈払機で草を刈る石・針金等の飛散、カバー、保護メガネ・ゴーグル
05 / 根拠資料
確認した資料と場所
- 労働安全衛生規則第593条第1項 / 確認日 2026-09-02原典を確認する
- 労働安全衛生規則第594条第1項 / 確認日 2026-09-02原典を確認する
- 労働安全衛生規則第594条の2第1項 / 確認日 2026-09-02原典を確認する
- 電気ディスクグラインダ G10SH6/G10SL6 取扱説明書p.3「作業に対する安全指示」g / 確認日 2026-09-02原典を確認する
- 充電式ディスクグラインダ GA017G/GA018G 取扱説明書p.13「充電式ディスクグラインダ安全上のご注意」警告10 / 確認日 2026-09-02原典を確認する
- 充電式ハンマ HM002G 取扱説明書p.5「安全上のご注意」作業者に関する安全事項2・7 / 確認日 2026-09-02原典を確認する
- 充電式草刈機 MUR015G/MUR016G/MUR017G/MUR018G 取扱説明書p.18「草刈機安全上のご注意」保護具・服装 / 確認日 2026-09-02原典を確認する