01 / 困りごとから探す

仕事中の「つらい」から確認する

病名を判断するための入口ではありません。どんな作業をしているか、何にさらされているか、体にどんな負担があるかを確認します。設備、作業方法、休憩、保護具など、現場で先に変えられることを見たうえで、本人でも変えられることへ進みます。

  1. 01

    耳がつらい・うるさい

    まず騒音そのものを下げられないか確認し、そのうえで耳栓・イヤーマフの遮音しすぎにも注意して選ぶ。

  2. 02

    暑い・熱がこもる

    暑さ指数(WBGT)、設備、作業方法、休憩、水分・塩分、暑さへの慣れなどを組み合わせて確認する。

  3. 03

    寒い・手が冷える・振動がつらい

    寒さにさらされる時間、休止、暖かく休める場所、振動する時間、手袋などを、設備や作業方法の対策と一緒に確認する。

  4. 04

    粉じん・汚れがつらい

    粉じんを出さない・広げない対策、呼吸の保護、皮膚や作業着、体を洗う場所や着替えまで確認する。

  5. 05

    薬品・蒸気・皮膚への負担が気になる

    安全データシート(SDS)、換気、薬品が出る場所への対策、皮膚の保護などを、扱う物と作業に合わせて確認する。

  6. 06

    重い物・腰・膝・姿勢がつらい

    病名を判断するのではなく、重い物の持運び、立ち続ける時間、歩く量、繰り返し作業、姿勢、作業量、休止、設備などから体の負担を減らせるか確認する。

  7. 07

    疲れる・休めない・洗えない

    作業時間、休憩、疲れの回復、体を洗う場所、着替え、汚れた衣類など、作業中と作業後の回復まで確認する。

  8. 08

    保護具が曇る・蒸れる・当たる・暑い

    必要な保護性能を落としたり、暑さを理由に必要な保護具を外したりする前提にせず、付けやすさ、他の保護具との当たり、暑さや蒸れ、作業環境を一緒に見直す。

02 / 労働衛生の基本

有害な物や音だけでなく、作業方法と健康状態も見る

作業環境管理

粉じん、ガス、騒音、温度、湿度、明るさなど、作業場所の状態を確認し、換気、集じん、温熱、照明などの対策につなげます。

作業管理

作業方法、時間、量、姿勢などを見直し、有害な物や音にさらされる量と、体への負担を減らします。設備や作業方法で危険を減らしても保護具が必要な場合は、作業条件に合う物を組み合わせます。

健康管理

健康診断などで健康状態を確認し、結果に応じて受診、保健指導、仕事上の配慮などへつなげます。

03 / 快適な職場環境

最低基準だけでなく、働きやすさも整える

労働安全衛生法には、作業環境や作業方法、疲れを回復するための設備などを計画的に良くし、快適な職場環境をつくる努力義務があります。快適職場指針では、空気、暑さ・寒さ、明るさ、音、作業する広さ、不自然な姿勢、重い物を扱う作業、休憩室、洗面所、更衣室、便所なども扱います。GROUNDでは、根拠の種類と情報の扱いを分けて表示します。根拠は法令・行政資料・メーカー資料、扱いは必要・禁止・努力義務・条件付き・推奨として確認できます。

04 / 分野から探す

環境・作業の負担・健康・休憩から詳しく見る

1つのガイドが複数の分野に関係する場合があります。たとえば暑さ対策では、職場の温度を下げること、作業時間や休憩を調整すること、休める場所を用意することを一緒に考えます。無理に1つの分類へ分けません。

01

粉じん・薬品・騒音など

粉じん、化学物質、有機溶剤、ガス、騒音、振動、紫外線、汚れ、暑さなどによる健康への影響を減らす。

何に、どのように、どれくらいさらされるか。発生源を減らす、密閉する、換気するなどの方法を先に使えないか。

暑さ・紫外線 / 屋外作業

屋外作業の暑さ・日焼け対策

暑さ指数(WBGT)、日陰、休憩、水分・塩分、暑さに体を慣らすこと(暑熱順化)、長袖、日焼け止めを組み合わせます。

有機溶剤 / 蒸気・換気

有機溶剤は「窓を開ければOK」ではない

有機溶剤中毒予防規則(有機則)の対象か、蒸気を発生源で抑える対策、局所排気装置、掲示、呼吸用保護具の条件を分けて整理します。

02

職場環境

粉じんやガスを減らす、換気・集じんを行う、温度・湿度・明るさ・音・作業する広さを見直すなど、作業場所の状態を整える。

作業場所で何を測り、何を減らし、どの設備を変える必要があるか。

暑さ・紫外線 / 屋外作業

屋外作業の暑さ・日焼け対策

暑さ指数(WBGT)、日陰、休憩、水分・塩分、暑さに体を慣らすこと(暑熱順化)、長袖、日焼け止めを組み合わせます。

有機溶剤 / 蒸気・換気

有機溶剤は「窓を開ければOK」ではない

有機溶剤中毒予防規則(有機則)の対象か、蒸気を発生源で抑える対策、局所排気装置、掲示、呼吸用保護具の条件を分けて整理します。

03

作業方法・体への負担

作業方法、時間、量、姿勢、重量、繰り返し作業、休止、遠隔化・機械化などを見直し、体への負担を下げる。

人が無理をする前提の手順になっていないか。作業方法、作業時間、扱う重量を変えられないか。

暑さ・紫外線 / 屋外作業

屋外作業の暑さ・日焼け対策

暑さ指数(WBGT)、日陰、休憩、水分・塩分、暑さに体を慣らすこと(暑熱順化)、長袖、日焼け止めを組み合わせます。

04

健康管理

健康診断の結果や日々の体調を確認し、必要な受診、仕事上の配慮、再発防止につなげる。

健康診断の結果や体調の変化を確認し、受診や仕事上の配慮が必要な場合に対応できているか。
05

休憩・洗浄・着替え

休憩、体を冷やすこと、体を洗う場所、着替え、汚れた衣類、洗面所・便所など、作業後に疲れや汚れを残さないための環境を整える。

休めるか、冷やせるか、洗えるか、着替えられるか。疲れや汚れを次の作業へ持ち越していないか。

暑さ・紫外線 / 屋外作業

屋外作業の暑さ・日焼け対策

暑さ指数(WBGT)、日陰、休憩、水分・塩分、暑さに体を慣らすこと(暑熱順化)、長袖、日焼け止めを組み合わせます。

05 / 確認する順番

保護具だけでなく、環境・作業方法・休憩まで見る

  1. 環境を整えるより危険の少ない物への変更、密閉、集じん、局所排気、暑さ・寒さ、明るさ、騒音源、作業する広さなどを確認します。
  2. 作業の負担を下げる作業時間、休憩、姿勢、重量、繰り返し作業、遠隔化・機械化、暑さ指数(WBGT)、振動にさらされる時間などを確認します。
  3. 残る危険に保護具を使う呼吸用保護具、手袋、保護衣、聴覚保護具、紫外線対策などを、危険・有害要因と作業に合わせて選びます。
  4. 健康状態と作業後まで見る健康診断の結果に応じた受診、保健指導、仕事上の配慮に加え、皮膚を洗うこと、汚れた衣類を脱いで洗うこと、着替え、休憩・回復設備まで確認します。