作業 / パッカー車 / ごみ収集

パッカー車でごみ収集するときの巻込み・交通・刺傷対策

機械式ごみ収集車で一般ごみ・事業系ごみ等を収集して積み込み、収集地点間を移動する作業を対象にします。焼却・破砕・選別施設内の処理設備、医療系廃棄物固有の取扱い、車種固有操作は別に確認します。

対象
一般ごみ・事業系ごみ・収集容器など
労働安全・労働衛生の確認
2026-09-03〜2026-09-04
掲載している労働安全・労働衛生の情報
16件

00 / まず確認

最初に押さえるポイント

まず重大な禁止・必要・条件付き情報を確認します。各項目の「事業者 / 労働者 / 作業者」は、誰が行う内容かを示します。

  1. 行政資料禁止行う人: 労働者

    機械式ごみ収集車の作動中のホッパー内へ身体を入れて、ごみを押したり取り除いたりしない。

  2. 法令必要行う人: 事業者

    パッカー車の回転板等を含む機械の清掃、詰まり除去、検査、修理又は調整で労働者に危険を及ぼすおそれがある場合は、機械を停止し、鍵・表示等で他者による誤起動を防止する必要がある。

    条件: 安衛則第107条の対象となる機械の掃除・給油・検査・修理・調整で危険を及ぼすおそれがある場合 / 運転中に行わなければならず危険箇所に覆いを設ける等の法令例外は個別に確認する
  3. 行政資料推奨行う人: 事業者

    路上の収集作業では、必要に応じて通過車両を監視し、車両の誘導や作業者の退避等を行って接触を防ぐ。

  4. 行政資料推奨行う人: 作業者

    ごみ収集車を駐車・停車して作業するときは駐車ブレーキを確実に掛け、特に坂道では車止め等で車両の逸走を防ぐ。

  5. 行政資料条件付き行う人: 事業者

    ごみ収集作業では手袋を使用させ、病原体に感染するおそれのあるごみ等を扱う場合は不浸透性の手袋等、必要な保護具を使用させる。

    条件: 病原体への感染のおそれがあるごみ等では不浸透性手袋等を選ぶ / 刃物・針状物等への耐切創・耐穿刺性能は別途作業内容に合わせて確認する

反射チョッキや手袋より先に、機械を止める・身体を入れない。パッカー車の重大災害は回転板・押込板・テールゲート等の機械危険と、路上交通・車両逸走が中心です。保護具は必要ですが、ホッパーへ身体を入れない、清掃・詰まり除去時に停止して誤起動を防ぐ、PTOを管理する、通過車両から分離する対策の代わりにはしません。

01 / 主な危険・有害要因

この作業で気をつけること

労働安全

  • パッカー車の回転板・押込板・テールゲート等による挟まれ・巻き込まれ
  • 路上収集中の一般車両・収集車との接触・交通災害
  • はしご・脚立・作業床等からの墜落・転落
  • ガラス・金属片・針状物等による切創・刺傷・踏抜き

労働衛生

  • し尿・汚水・廃棄物等の病原体を含み得る汚染物への接触
  • 重い容器・ホース等の持上げ・運搬による腰部等への負担

02 / 先に行う対策

保護具の前に確認する対策

  1. 01清掃・詰まり除去・点検時は機械を停止し誤起動を防止する
  2. 02作動中のホッパー内へ身体を入れない
  3. 03ごみを押す・除去するときは身体を入れず適切な補助具を使う
  4. 04ごみ投入口のステップ・荷台等に乗車したまま移動しない
  5. 05テールゲート昇降中は近づかず上昇したゲート下へ入らない
  6. 06上昇したテールゲート下で必要作業を行うときは安全棒・インターロック等で不意の降下を防ぐ
  7. 07ごみ・汚水等の接触条件に合う手袋を使用する
  8. 08機械式ごみ収集車を作業開始前に点検し異常時は補修等を行う
  9. 09車両移動中はPTO・メインスイッチを切る
  10. 10滑り・踏抜きを防ぐ安全な履物を使用する
  11. 11路上作業では反射チョッキ等で作業者を識別しやすくする
  12. 12停車作業時は駐車ブレーキを確実に掛け坂道では車止め等で逸走を防ぐ
  13. 13発車時は周囲の作業者へ合図し安全を確認する
  14. 14路上作業では必要に応じ通過車両を監視・誘導し作業者を退避させる
  15. 15一人で無理な重量物を持たず必要に応じ二人で運ぶ
  16. 16ごみ収集・運搬作業の作業指揮者を定める
  17. 17積込作業位置から直ちに操作できる緊急停止装置を確認する
  18. 18積込プレート接近を作業者へ視覚・音声等で知らせる
法令必要事業者

パッカー車の回転板等を含む機械の清掃、詰まり除去、検査、修理又は調整で労働者に危険を及ぼすおそれがある場合は、機械を停止し、鍵・表示等で他者による誤起動を防止する必要がある。

安衛則第107条の対象となる機械の掃除・給油・検査・修理・調整で危険を及ぼすおそれがある場合 / 運転中に行わなければならず危険箇所に覆いを設ける等の法令例外は個別に確認する
行政資料禁止労働者

機械式ごみ収集車の作動中のホッパー内へ身体を入れて、ごみを押したり取り除いたりしない。

行政資料禁止労働者

ごみ収集車のごみ投入口のステップ、荷台等に乗車したまま車両を移動させない。

行政資料条件付き事業者

テールゲート昇降中は近づかず、上昇したテールゲートの下へは原則として入らない。やむを得ず必要作業を行う場合は、安全棒等とインターロックで不意の降下を防ぐ。

上昇したテールゲート下へ入る必要がある点検・整備等の場合は確実な機械的支持と誤操作防止を行う
行政資料条件付き事業者

ごみ収集作業では手袋を使用させ、病原体に感染するおそれのあるごみ等を扱う場合は不浸透性の手袋等、必要な保護具を使用させる。

病原体への感染のおそれがあるごみ等では不浸透性手袋等を選ぶ / 刃物・針状物等への耐切創・耐穿刺性能は別途作業内容に合わせて確認する
行政資料推奨事業者

機械式ごみ収集車は作業開始前点検を行い、異常を認めた場合は補修その他必要な措置を講じる。

行政資料推奨作業者

機械式ごみ収集車を移動させるときは、PTO・メインスイッチを切る。

行政資料推奨事業者

ごみ収集作業では、滑りと踏抜きを防ぐ安全靴その他の安全な履物を使用させる。

行政資料推奨事業者

道路上でごみ収集作業を行う場合は、反射チョッキ等により作業者を識別しやすくする。

行政資料推奨作業者

ごみ収集車を駐車・停車して作業するときは駐車ブレーキを確実に掛け、特に坂道では車止め等で車両の逸走を防ぐ。

行政資料推奨作業者

ごみ収集車を発車させる際は、周囲の作業者へ合図してから発車する。

行政資料推奨事業者

路上の収集作業では、必要に応じて通過車両を監視し、車両の誘導や作業者の退避等を行って接触を防ぐ。

行政資料推奨労働者

ごみ容器等を持ち上げる際は、無理に一人で持たず、自分の力に余るものは二人で運ぶなど腰部への負担を減らす。

行政資料推奨事業者

ごみ収集車による収集・運搬作業では、作業指揮者をあらかじめ定めて作業させる。

メーカー資料条件付き作業者

モリタエコノスのプレスマスターPA7型では、足元のバー形状緊急停止スイッチを足等で押して積込動作を停止できる。

モリタエコノス プレスマスターPA7型を使用する場合 / 緊急停止装置の位置・作動条件・復帰方法は使用車両の取扱説明書と始業点検で確認する / 緊急停止装置があることを理由に、作動中のホッパー内へ身体を入れる等の危険行為を許容しない
メーカー資料条件付き作業者

モリタエコノスのプレスマスターPA7型では、積込プレートが接近すると上部のLEDシグナルライトと音声で作業者へ知らせる安全機能を備えている。

モリタエコノス プレスマスターPA7型を使用する場合 / 警告機能の有無・作動条件・点検方法は使用車両の取扱説明書を確認する

03 / 保護具

必要な保護具と条件

保護具は、停止・隔離・換気・集じん・作業方法などの対策をした後に残る危険へ使います。個人で買うことで、事業者・職長に必要な対策を置き換えません。

行政資料条件付き事業者

ごみ収集作業では手袋を使用させ、病原体に感染するおそれのあるごみ等を扱う場合は不浸透性の手袋等、必要な保護具を使用させる。

病原体への感染のおそれがあるごみ等では不浸透性手袋等を選ぶ / 刃物・針状物等への耐切創・耐穿刺性能は別途作業内容に合わせて確認する
行政資料推奨事業者

ごみ収集作業では、滑りと踏抜きを防ぐ安全靴その他の安全な履物を使用させる。

行政資料推奨事業者

道路上でごみ収集作業を行う場合は、反射チョッキ等により作業者を識別しやすくする。

04 / 禁止事項

やってはいけないこと

行政資料禁止労働者

機械式ごみ収集車の作動中のホッパー内へ身体を入れて、ごみを押したり取り除いたりしない。

行政資料禁止労働者

ごみ収集車のごみ投入口のステップ、荷台等に乗車したまま車両を移動させない。

06 / 役割別まとめ

ここまでの内容を本人と事業者・職長に分けて確認する

ここまでに掲載した内容を、誰が行うかでまとめ直しています。

目的1 / 作業する本人

自分がすること

作業者・労働者が行う内容です。

  • 機械式ごみ収集車の作動中のホッパー内へ身体を入れて、ごみを押したり取り除いたりしない。
  • ごみ収集車のごみ投入口のステップ、荷台等に乗車したまま車両を移動させない。
  • 機械式ごみ収集車を移動させるときは、PTO・メインスイッチを切る。
  • ごみ収集車を駐車・停車して作業するときは駐車ブレーキを確実に掛け、特に坂道では車止め等で車両の逸走を防ぐ。
  • ごみ収集車を発車させる際は、周囲の作業者へ合図してから発車する。
  • ごみ容器等を持ち上げる際は、無理に一人で持たず、自分の力に余るものは二人で運ぶなど腰部への負担を減らす。
  • モリタエコノスのプレスマスターPA7型では、足元のバー形状緊急停止スイッチを足等で押して積込動作を停止できる。
  • モリタエコノスのプレスマスターPA7型では、積込プレートが接近すると上部のLEDシグナルライトと音声で作業者へ知らせる安全機能を備えている。

目的3 / 作業を任せる側

事業者・職長が確認すること

設備、作業計画、教育、測定、健康管理、保護具など、事業者・職長が行う内容です。

  • パッカー車の回転板等を含む機械の清掃、詰まり除去、検査、修理又は調整で労働者に危険を及ぼすおそれがある場合は、機械を停止し、鍵・表示等で他者による誤起動を防止する必要がある。
  • テールゲート昇降中は近づかず、上昇したテールゲートの下へは原則として入らない。やむを得ず必要作業を行う場合は、安全棒等とインターロックで不意の降下を防ぐ。
  • ごみ収集作業では手袋を使用させ、病原体に感染するおそれのあるごみ等を扱う場合は不浸透性の手袋等、必要な保護具を使用させる。
  • 機械式ごみ収集車は作業開始前点検を行い、異常を認めた場合は補修その他必要な措置を講じる。
  • ごみ収集作業では、滑りと踏抜きを防ぐ安全靴その他の安全な履物を使用させる。
  • 道路上でごみ収集作業を行う場合は、反射チョッキ等により作業者を識別しやすくする。
  • 路上の収集作業では、必要に応じて通過車両を監視し、車両の誘導や作業者の退避等を行って接触を防ぐ。
  • ごみ収集車による収集・運搬作業では、作業指揮者をあらかじめ定めて作業させる。

07 / 根拠資料

確認した資料と場所

  1. 労働安全衛生規則厚生労働省

    第107条「掃除等の場合の運転停止等」

    資料の版・識別: 現行掲載版(2026-09-02確認) / 確認日: 2026-09-02

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  2. 廃棄物処理事業における労働安全衛生対策の強化について(清掃事業における安全衛生管理要綱)環境省掲載・旧労働省通知

    第三 一(一)イ「機械式ごみ収集車」

    資料の版・識別: 環境省現行掲載版・平成5年3月2日基発第123号の2(2026-09-03確認) / 確認日: 2026-09-03

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  3. 廃棄物処理事業における労働安全衛生対策の強化について(清掃事業における安全衛生管理要綱)環境省掲載・旧労働省通知

    第三 一(一)イ「ごみ収集作業における一般的な安全衛生対策」共通事項

    資料の版・識別: 環境省現行掲載版・平成5年3月2日基発第123号の2(2026-09-03確認) / 確認日: 2026-09-03

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  4. 廃棄物処理事業における労働安全衛生対策の強化について(清掃事業における安全衛生管理要綱)環境省掲載・旧労働省通知

    第三 一(一)ハ・ニ「交通労働災害の防止対策」「運行に起因する交通労働災害の防止対策」

    資料の版・識別: 環境省現行掲載版・平成5年3月2日基発第123号の2(2026-09-03確認) / 確認日: 2026-09-03

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  5. 廃棄物処理事業における労働安全衛生対策の強化について(清掃事業における安全衛生管理要綱)環境省掲載・旧労働省通知

    第二 七(二)

    資料の版・識別: 環境省現行掲載版・平成5年3月2日基発第123号の2(2026-09-03確認) / 確認日: 2026-09-03

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  6. プレス式塵芥収集車「プレスマスター®」PA7・PB7型株式会社モリタエコノス

    「安全性2. 巻き込まれ防止」

    資料の版・識別: モリタエコノス公式サイト現行掲載版(2026-09-04確認) / 確認日: 2026-09-04

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  7. プレス式塵芥収集車「プレスマスター®」PA7・PB7型株式会社モリタエコノス

    「安全性2. 巻き込まれ防止」

    資料の版・識別: モリタエコノス公式サイト現行掲載版(2026-09-04確認) / 確認日: 2026-09-04

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08 / 労働安全

事故・災害を防ぐ関連ガイド

10 / 共通・制度

事業者・職長の対応・保護具の共通ガイド