作業 / 高圧洗浄 / 汚水設備・収集設備

高圧洗浄機で浄化槽・汚水設備を洗うときの高圧水・汚染・CO対策

浄化槽・汚水設備・収集設備の床、機器、車両部品等を、作業者が槽・ピット内部へ立ち入らず槽外・地上から高圧水で洗浄する作業を対象にします。槽内立入、配管内部へのノズル挿入、超高圧水による特殊洗浄、機種固有操作は別に確認します。

対象
汚泥・汚水等が付着した設備・床・機器・車両部品など
労働安全・労働衛生の確認
2026-09-03〜2026-09-04
掲載している労働安全・労働衛生の情報
11件

00 / まず確認

最初に押さえるポイント

まず重大な禁止・必要・条件付き情報を確認します。各項目の「事業者 / 労働者 / 作業者」は、誰が行う内容かを示します。

  1. 行政資料推奨行う人: 事業者

    業務用の高圧洗浄では、高圧水の直撃による裂傷・重篤災害を前提に、高圧洗浄専用の安全衛生管理指針・安全対策マニュアルと使用機器の取扱情報に基づく作業体制・手順を整える。

  2. 行政資料推奨行う人: 事業者

    高圧洗浄機を使用する前に、噴射ガン、高圧ホース等の取扱情報を確認し、安全装置が正常に作動するか確認する。

    条件: この具体措置は厚生労働省の除染等業務通知で示された高圧洗浄対策を根拠とする / 一般の高圧洗浄作業では2011年通知の専用安全対策マニュアルと実際の使用機器の取扱説明書を併せて確認する
  3. 行政資料推奨行う人: 事業者

    高圧洗浄中は、高圧水や反跳物が届く区域へ部外者が立ち入らないよう区画・表示等で管理する。

    条件: この具体措置は厚生労働省の除染等業務通知で示された高圧洗浄対策を参考にする
  4. 行政資料禁止行う人: 作業者

    高圧水を噴射するとき、噴射ガンのレバーを針金・ひも・金具等で固定して連続噴射させない。

    条件: この具体的禁止事項は厚生労働省の除染等業務通知で示された高圧洗浄対策を根拠とする
  5. 法令条件付き行う人: 事業者

    エンジン式高圧洗浄機を使う場合、坑・タンク内部その他の自然換気が不十分な場所では、事業者は内燃機関を有する機械を原則として使用してはならない。

    条件: エンジン式その他の内燃機関を有する高圧洗浄機を使用する場合 / 坑、井筒、潜函、タンク、船倉の内部その他、自然換気が不十分な場所 / 排気ガスによる健康障害を防止するため当該場所を換気するときは安衛則第578条ただし書の条件を確認する

槽外洗浄と槽内立入、電動式とエンジン式を同じ条件で扱いません。高圧水の直撃は裂傷等の重大災害につながります。加えて汚水設備では飛沫・汚染があり、槽内へ入れば酸欠・硫化水素、換気不十分な場所へエンジン式機器を持ち込めば一酸化炭素が別の危険として加わります。作業条件が変わった時点で別の危険・有害要因と対策へ切り替えます。

01 / 主な危険・有害要因

この作業で気をつけること

労働安全

  • 高圧水の直撃・皮下への注入による裂傷・重篤な身体損傷
  • 高圧ホース・継手・噴射ガン等の異常による噴流・反力・機器の暴れ
  • 水・汚水等で湿潤した場所の電気機械器具による感電

労働衛生

  • 内燃機関・燃焼器具等から発生する一酸化炭素による中毒
  • 酸素欠乏による意識障害・窒息・死亡
  • 硫化水素へのばく露による急性中毒
  • し尿・汚泥・汚水の飛沫による眼・皮膚・衣服の汚染
  • し尿・汚水・廃棄物等の病原体を含み得る汚染物への接触

安全・衛生の両方

  • 洗浄対象から跳ね返る水・汚泥・破片による眼・皮膚・衣服の汚染・負傷

02 / 先に行う対策

保護具の前に確認する対策

  1. 01エンジン式高圧洗浄機は自然換気不十分な場所へ持ち込まない
  2. 02自然換気が不十分な場所へ内燃機関を持ち込まず使用しない
  3. 03噴射停止中もガン先端を人へ向けない
  4. 04噴射ガンのトリガー・レバーを固定して連続噴射させない
  5. 05槽外洗浄と槽内立入を分け、内部へ入る前に酸欠作業へ切り替える
  6. 06汚水・汚泥の反跳方向を管理し皮膚・眼・衣服への飛沫を減らす
  7. 07電気式機器・電源の絶縁状態と水濡れ条件を確認する
  8. 08高圧水が届く危険区域を区画し部外者を立ち入らせない
  9. 09噴射ガン・高圧ホース・継手・安全装置を使用前に確認する
  10. 10高圧洗浄専用の作業体制・手順・安全教育を整える
  11. 11高圧ホースを外す前に機器を停止し残圧を抜く
法令条件付き事業者

エンジン式高圧洗浄機を使う場合、坑・タンク内部その他の自然換気が不十分な場所では、事業者は内燃機関を有する機械を原則として使用してはならない。

エンジン式その他の内燃機関を有する高圧洗浄機を使用する場合 / 坑、井筒、潜函、タンク、船倉の内部その他、自然換気が不十分な場所 / 排気ガスによる健康障害を防止するため当該場所を換気するときは安衛則第578条ただし書の条件を確認する
行政資料禁止作業者

高圧水の噴射を停止しているときも、噴射ガンの先端を人の方向へ向けない。

この具体的禁止事項は厚生労働省の除染等業務通知で示された高圧洗浄対策を根拠とする
行政資料禁止作業者

高圧水を噴射するとき、噴射ガンのレバーを針金・ひも・金具等で固定して連続噴射させない。

この具体的禁止事項は厚生労働省の除染等業務通知で示された高圧洗浄対策を根拠とする
行政資料条件付き事業者

槽外からの高圧洗浄と、浄化槽・汚水槽・ピット内部へ立ち入る作業は分けて管理する。内部へ立ち入る場合は、高圧洗浄の安全対策だけでなく酸素欠乏・硫化水素の測定、換気、監視、教育、作業主任者等の条件へ切り替える。

この作業は槽外・地上からの洗浄を基本範囲とする / 作業者が槽・ピット内部へ身体を入れる場合は酸素欠乏危険場所の該当性を別途確認する
行政資料条件付き事業者

汚泥・汚水等が付着した設備を高圧洗浄する場合は、反跳する汚水を汚染源として扱い、皮膚・衣服への付着を減らし、病原体への感染のおそれがある条件では不浸透性を含む適切な保護手袋等を選ぶ。

し尿・汚泥・汚水等が付着した設備・床・機器を洗浄する場合 / 保護手袋の耐切創・耐穿刺・不浸透性等は汚染物と作業条件に応じて選ぶ
行政資料推奨事業者

電気式高圧洗浄機や高圧洗浄の送水ポンプ等を水を使う場所で使用する場合は、電源・機器・接地・漏電しゃ断装置等の状態を確認し、湿潤場所での感電を防ぐ安全措置を講じる。

高圧洗浄機、送水ポンプその他の電気機器を水・汚水等で湿潤する場所で使用する場合 / 使用機器の電源方式・防水性能・取扱説明書に従って具体措置を決める / 厚生労働省の災害事例は個別事例であり、設備構成が同一であるとは限らない
行政資料推奨事業者

高圧洗浄中は、高圧水や反跳物が届く区域へ部外者が立ち入らないよう区画・表示等で管理する。

この具体措置は厚生労働省の除染等業務通知で示された高圧洗浄対策を参考にする
行政資料推奨事業者

高圧洗浄機を使用する前に、噴射ガン、高圧ホース等の取扱情報を確認し、安全装置が正常に作動するか確認する。

この具体措置は厚生労働省の除染等業務通知で示された高圧洗浄対策を根拠とする / 一般の高圧洗浄作業では2011年通知の専用安全対策マニュアルと実際の使用機器の取扱説明書を併せて確認する
行政資料推奨事業者

業務用の高圧洗浄では、高圧水の直撃による裂傷・重篤災害を前提に、高圧洗浄専用の安全衛生管理指針・安全対策マニュアルと使用機器の取扱情報に基づく作業体制・手順を整える。

行政資料推奨事業者

高圧洗浄作業を管理・監督する者には、高圧洗浄固有の危険と安全対策について計画的な安全教育を行うことが行政通知で促進されている。

メーカー資料条件付き作業者

ケルヒャーの該当する電動高圧洗浄機で高圧ホースを外す場合は、本体スイッチを切って電源プラグを抜き、給水を止め、ノズルを外してトリガーガンのレバーを握り、ポンプ内部の圧力と残水を抜き、圧力が抜けたことを確認してから高圧ホースを外す。

ケルヒャーの該当する電動高圧洗浄機で高圧ホースを取り外す場合 / 高圧ホースの接続・取り外し方法は使用する機種の取扱説明書を確認する / エンジン式・充電式や他メーカー機へこの具体的手順を一律に一般化しない

03 / 保護具

必要な保護具と条件

保護具は、停止・隔離・換気・集じん・作業方法などの対策をした後に残る危険へ使います。個人で買うことで、事業者・職長に必要な対策を置き換えません。

行政資料条件付き事業者

汚泥・汚水等が付着した設備を高圧洗浄する場合は、反跳する汚水を汚染源として扱い、皮膚・衣服への付着を減らし、病原体への感染のおそれがある条件では不浸透性を含む適切な保護手袋等を選ぶ。

し尿・汚泥・汚水等が付着した設備・床・機器を洗浄する場合 / 保護手袋の耐切創・耐穿刺・不浸透性等は汚染物と作業条件に応じて選ぶ

04 / 禁止事項

やってはいけないこと

行政資料禁止作業者

高圧水の噴射を停止しているときも、噴射ガンの先端を人の方向へ向けない。

この具体的禁止事項は厚生労働省の除染等業務通知で示された高圧洗浄対策を根拠とする
行政資料禁止作業者

高圧水を噴射するとき、噴射ガンのレバーを針金・ひも・金具等で固定して連続噴射させない。

この具体的禁止事項は厚生労働省の除染等業務通知で示された高圧洗浄対策を根拠とする

05 / 教育・資格

教育や作業条件の確認

高圧洗浄作業全体を安衛法第59条第3項の特別教育対象とは扱いません。厚生労働省通知では高圧洗浄作業監督者への計画的な安全教育を促進しており、担当設備・圧力・機器・現場条件に応じた社内教育と実機取扱説明書の確認を行います。

行政資料推奨事業者

高圧洗浄作業を管理・監督する者には、高圧洗浄固有の危険と安全対策について計画的な安全教育を行うことが行政通知で促進されている。

06 / 役割別まとめ

ここまでの内容を本人と事業者・職長に分けて確認する

ここまでに掲載した内容を、誰が行うかでまとめ直しています。

目的1 / 作業する本人

自分がすること

作業者・労働者が行う内容です。

  • 高圧水の噴射を停止しているときも、噴射ガンの先端を人の方向へ向けない。
  • 高圧水を噴射するとき、噴射ガンのレバーを針金・ひも・金具等で固定して連続噴射させない。
  • ケルヒャーの該当する電動高圧洗浄機で高圧ホースを外す場合は、本体スイッチを切って電源プラグを抜き、給水を止め、ノズルを外してトリガーガンのレバーを握り、ポンプ内部の圧力と残水を抜き、圧力が抜けたことを確認してから高圧ホースを外す。

目的3 / 作業を任せる側

事業者・職長が確認すること

設備、作業計画、教育、測定、健康管理、保護具など、事業者・職長が行う内容です。

  • エンジン式高圧洗浄機を使う場合、坑・タンク内部その他の自然換気が不十分な場所では、事業者は内燃機関を有する機械を原則として使用してはならない。
  • 槽外からの高圧洗浄と、浄化槽・汚水槽・ピット内部へ立ち入る作業は分けて管理する。内部へ立ち入る場合は、高圧洗浄の安全対策だけでなく酸素欠乏・硫化水素の測定、換気、監視、教育、作業主任者等の条件へ切り替える。
  • 汚泥・汚水等が付着した設備を高圧洗浄する場合は、反跳する汚水を汚染源として扱い、皮膚・衣服への付着を減らし、病原体への感染のおそれがある条件では不浸透性を含む適切な保護手袋等を選ぶ。
  • 電気式高圧洗浄機や高圧洗浄の送水ポンプ等を水を使う場所で使用する場合は、電源・機器・接地・漏電しゃ断装置等の状態を確認し、湿潤場所での感電を防ぐ安全措置を講じる。
  • 高圧洗浄中は、高圧水や反跳物が届く区域へ部外者が立ち入らないよう区画・表示等で管理する。
  • 高圧洗浄機を使用する前に、噴射ガン、高圧ホース等の取扱情報を確認し、安全装置が正常に作動するか確認する。
  • 業務用の高圧洗浄では、高圧水の直撃による裂傷・重篤災害を前提に、高圧洗浄専用の安全衛生管理指針・安全対策マニュアルと使用機器の取扱情報に基づく作業体制・手順を整える。
  • 高圧洗浄作業を管理・監督する者には、高圧洗浄固有の危険と安全対策について計画的な安全教育を行うことが行政通知で促進されている。

07 / 根拠資料

確認した資料と場所

  1. 労働安全衛生規則厚生労働省

    第578条(自然換気不十分な場所における内燃機関の使用禁止)

    資料の版・識別: 現行掲載版・第578条(2026-09-03確認) / 確認日: 2026-09-03

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  2. 除染等業務、特定線量下業務及び事故由来廃棄物等処分業務における安全衛生対策の推進について厚生労働省

    4「高圧洗浄作業に伴う災害の防止」(1)〜(5)

    資料の版・識別: 厚生労働省現行掲載版・基発1020第2号(2026-09-03確認) / 確認日: 2026-09-03

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  3. 廃棄物処理事業における労働安全衛生対策の強化について(清掃事業における安全衛生管理要綱)環境省掲載・旧労働省通知

    第三 三「酸素欠乏危険作業」

    資料の版・識別: 環境省現行掲載版・平成5年3月2日基発第123号の2(2026-09-03確認) / 確認日: 2026-09-03

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  4. 酸素欠乏症等防止規則厚生労働省

    第2条第1号・第2号

    資料の版・識別: 現行掲載版(2026-09-03確認) / 確認日: 2026-09-03

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  5. 廃棄物処理事業における労働安全衛生対策の強化について(清掃事業における安全衛生管理要綱)環境省掲載・旧労働省通知

    第三 一(一)イ「ごみ収集作業における一般的な安全衛生対策」共通事項

    資料の版・識別: 環境省現行掲載版・平成5年3月2日基発第123号の2(2026-09-03確認) / 確認日: 2026-09-03

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  6. ベルトコンベアを高圧水で洗浄中、送水ポンプの駆動モーターの漏電により感電厚生労働省 職場のあんぜんサイト

    No.100396「発生状況」「原因」

    資料の版・識別: 職場のあんぜんサイト No.100396(2026-09-04確認) / 確認日: 2026-09-04

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  7. 高圧洗浄作業における安全対策マニュアルについて厚生労働省

    本文「高圧洗浄作業における安全対策マニュアルについて」

    資料の版・識別: 厚生労働省現行掲載版・基安安発0523第1号(2026-09-03確認) / 確認日: 2026-09-03

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  8. 高圧洗浄機(故障かな?トラブルシューティング)ケルヒャー ジャパン株式会社

    「高圧ホースが本体やトリガーガンから外れない」→「圧力の抜き方」

    資料の版・識別: ケルヒャー ジャパン公式サイト現行掲載版(2026-09-04確認) / 確認日: 2026-09-04

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08 / 労働安全

事故・災害を防ぐ関連ガイド

09 / 労働衛生

健康・作業の負担・職場環境の関連ガイド

10 / 共通・制度

事業者・職長の対応・保護具の共通ガイド