作業 / ごみ処理施設 / 選別・破砕・搬送

ごみ処理施設で選別・破砕・コンベヤ作業をするときの巻込み・粉じん・騒音対策

ごみ処理施設で一般廃棄物・産業廃棄物等を受け入れ、手選別・機械選別、破砕、コンベヤ搬送する一般的な工程を対象にします。焼却炉運転、化学処理、槽・ピット内部への立入、特定設備メーカー固有操作は別に確認します。

対象
一般廃棄物・産業廃棄物・破砕前後の処理物など
労働安全・労働衛生の確認
2026-09-03〜2026-09-04
掲載している労働安全・労働衛生の情報
14件

00 / まず確認

最初に押さえるポイント

まず重大な禁止・必要・条件付き情報を確認します。各項目の「事業者 / 労働者 / 作業者」は、誰が行う内容かを示します。

  1. 法令必要行う人: 事業者

    破砕機・コンベヤー等の清掃、詰まり除去、点検、修理、調整で労働者に危険を及ぼすおそれがある場合は、機械を停止し、錠・表示等で他者による誤起動を防止する必要がある。

    条件: 安衛則第107条・第108条の対象となる掃除、検査、修理、調整等で危険を及ぼすおそれがある場合 / 法令上の例外条件は個別に確認する
  2. 法令必要行う人: 事業者

    巻き込まれ等の危険があるコンベヤーには、非常時に直ちに運転を停止できる非常停止装置を備える必要がある。

  3. 法令必要行う人: 事業者

    コンベヤーを用いる日は、作業開始前に原動機、逸走等防止装置、非常停止装置、回転部の覆い・囲い等を点検し、異常があれば直ちに補修その他必要な措置を行う必要がある。

  4. 行政資料推奨行う人: 事業者

    選別・破砕工程では、爆発物・破裂物の入った容器等を安全な方法で選別し、破砕機へ投入しない。スプレー缶等、設備内で破裂・発火するおそれがある物も受入れ条件と作業手順で識別する。

  5. 行政資料推奨行う人: 事業者

    選別・破砕工程で粉じんが発生する場合は、密閉、局所排気・換気、湿潤化等の発生源・経路対策を先に検討し、必要な呼吸用保護具を組み合わせる。

防じんマスクや手袋より先に、機械を止める・隔離する・人を入れない。コンベヤ・破砕機の巻込みや挟まれは労働安全、粉じん・騒音へのばく露は労働衛生として分けます。清掃・詰まり除去・点検では停止と誤起動防止を優先し、保護具を機械安全の代替にはしません。一方、通常運転中の粉じん・騒音は発生源・経路対策と保護具を組み合わせて管理します。

01 / 主な危険・有害要因

この作業で気をつけること

労働安全

  • コンベヤ・ローラ・プーリー・スクレーパー等への挟まれ・巻き込まれ
  • 破砕機の可動部・内部への接触・巻き込まれ
  • ごみピット・ホッパー・破砕機開口部への墜落・転落
  • 破裂物・可燃性物質・粉じん等による破砕・選別工程の爆発・火災
  • 搬入車両・重機と作業者の接触・激突

労働衛生

  • 粉じんの吸入・眼への侵入
  • 騒音

02 / 先に行う対策

保護具の前に確認する対策

  1. 01コンベヤの非常停止装置を作業位置から使える状態にする
  2. 02作業開始前にコンベヤの非常停止・覆い等を点検する
  3. 03詰まり除去・清掃・点検前に機械を停止し誤起動を防ぐ
  4. 04ピット・ホッパー・粉砕機開口部の墜落・接触防止措置を設ける
  5. 05起動前に破砕機・コンベヤ内部や危険区域に人がいないことを確認する
  6. 06回転物に手が巻き込まれるおそれがある作業では手袋を使用しない
  7. 07粉じんを密閉・局排・換気・湿潤化等で発生源から抑える
  8. 08爆発物・破裂物等を選別して破砕工程へ投入しない
  9. 09騒音を囲い・距離・低騒音設備等の発生源対策から低減する
  10. 10搬入車両・重機と歩行者の作業域・動線を分離する
  11. 11設備・廃棄物・作業方法の変更時にリスクアセスメントを見直す
法令必要事業者

巻き込まれ等の危険があるコンベヤーには、非常時に直ちに運転を停止できる非常停止装置を備える必要がある。

法令必要事業者

コンベヤーを用いる日は、作業開始前に原動機、逸走等防止装置、非常停止装置、回転部の覆い・囲い等を点検し、異常があれば直ちに補修その他必要な措置を行う必要がある。

法令必要事業者

ごみ処理設備を含む機械には、法令条件に従い機械ごとの動力遮断装置を設け、不意に起動するおそれのない状態にする必要がある。

法令必要事業者

破砕機・コンベヤー等の清掃、詰まり除去、点検、修理、調整で労働者に危険を及ぼすおそれがある場合は、機械を停止し、錠・表示等で他者による誤起動を防止する必要がある。

安衛則第107条・第108条の対象となる掃除、検査、修理、調整等で危険を及ぼすおそれがある場合 / 法令上の例外条件は個別に確認する
法令条件付き事業者

対象となる粉砕機等から内容物を取り出す場合は、原則として運転を停止する。運転停止が作業の性質上困難な法令条件では、適切な用具を使用させる必要がある。

安衛則第143条の対象となる粉砕機等から内容物を人が取り出す場合
法令条件付き事業者

粉砕機の開口部からの転落や可動部分への接触による危険がある場合は、蓋、囲い、高さ90センチメートル以上の柵等、法令条件に合う防止措置を設ける必要がある。

安衛則第142条が適用される粉砕機等で開口部から転落・可動部接触の危険がある場合 / 作業上囲い等が困難な場合の法令代替措置は個別に確認する
法令条件付き事業者

破砕機・コンベヤー等の運転開始で労働者に危険を及ぼすおそれがある場合は、一定の合図を定め、合図者を指名して関係労働者へ合図させる必要がある。

機械の運転開始により労働者へ危険を及ぼすおそれがある場合
行政資料禁止事業者

コンベヤー等の回転物に手が巻き込まれるおそれがある作業では、手袋を着用させない。清掃・詰まり除去・点検で危険部へ接近する場合は、まず機械停止・誤起動防止を行い、手袋を外すことだけで運転中作業を正当化しない。

回転物に手が巻き込まれるおそれがある作業を行う場合 / 厚生労働省No.101407は投入コンベアのリターンローラー清掃事例であり、すべての手袋使用を一律禁止する根拠にはしない / 廃棄物の切創・刺傷・汚染対策として手袋が必要な工程とは、回転部への接近条件を分けて評価する
行政資料推奨事業者

選別・破砕工程で粉じんが発生する場合は、密閉、局所排気・換気、湿潤化等の発生源・経路対策を先に検討し、必要な呼吸用保護具を組み合わせる。

行政資料推奨事業者

選別・破砕工程では、爆発物・破裂物の入った容器等を安全な方法で選別し、破砕機へ投入しない。スプレー缶等、設備内で破裂・発火するおそれがある物も受入れ条件と作業手順で識別する。

行政資料推奨事業者

破砕設備等の騒音は、囲い・吸音・距離・低騒音設備等の発生源対策を先に検討し、残るばく露に応じて聴覚保護具を選ぶ。

行政資料推奨事業者

ごみ処理施設のピット付近で搬入車両を誘導・排出させるときは、車両と人の動線を管理し、車両や作業者のピット内転落を防ぐ。車止め等へ車体を打ち当てた衝撃でごみを排出する方法は行わせない。

行政資料推奨事業者

ごみ処理施設では、設備、受け入れる廃棄物、作業方法、作業者構成等が変わるときにリスクアセスメントを見直し、実施責任、低減措置、周知、記録を管理する。

行政資料推奨事業者

破砕機・コンベヤーを起動する前に、人員を確認し、設備内部や危険区域に人がいないことを確認する。

03 / 保護具

必要な保護具と条件

保護具は、停止・隔離・換気・集じん・作業方法などの対策をした後に残る危険へ使います。個人で買うことで、事業者・職長に必要な対策を置き換えません。

行政資料推奨事業者

選別・破砕工程で粉じんが発生する場合は、密閉、局所排気・換気、湿潤化等の発生源・経路対策を先に検討し、必要な呼吸用保護具を組み合わせる。

行政資料推奨事業者

破砕設備等の騒音は、囲い・吸音・距離・低騒音設備等の発生源対策を先に検討し、残るばく露に応じて聴覚保護具を選ぶ。

04 / 禁止事項

やってはいけないこと

行政資料禁止事業者

コンベヤー等の回転物に手が巻き込まれるおそれがある作業では、手袋を着用させない。清掃・詰まり除去・点検で危険部へ接近する場合は、まず機械停止・誤起動防止を行い、手袋を外すことだけで運転中作業を正当化しない。

回転物に手が巻き込まれるおそれがある作業を行う場合 / 厚生労働省No.101407は投入コンベアのリターンローラー清掃事例であり、すべての手袋使用を一律禁止する根拠にはしない / 廃棄物の切創・刺傷・汚染対策として手袋が必要な工程とは、回転部への接近条件を分けて評価する

06 / 役割別まとめ

ここまでの内容を本人と事業者・職長に分けて確認する

ここまでに掲載した内容を、誰が行うかでまとめ直しています。

目的1 / 作業する本人

自分がすること

作業者・労働者が行う内容です。

    目的3 / 作業を任せる側

    事業者・職長が確認すること

    設備、作業計画、教育、測定、健康管理、保護具など、事業者・職長が行う内容です。

    • 巻き込まれ等の危険があるコンベヤーには、非常時に直ちに運転を停止できる非常停止装置を備える必要がある。
    • コンベヤーを用いる日は、作業開始前に原動機、逸走等防止装置、非常停止装置、回転部の覆い・囲い等を点検し、異常があれば直ちに補修その他必要な措置を行う必要がある。
    • ごみ処理設備を含む機械には、法令条件に従い機械ごとの動力遮断装置を設け、不意に起動するおそれのない状態にする必要がある。
    • 破砕機・コンベヤー等の清掃、詰まり除去、点検、修理、調整で労働者に危険を及ぼすおそれがある場合は、機械を停止し、錠・表示等で他者による誤起動を防止する必要がある。
    • 対象となる粉砕機等から内容物を取り出す場合は、原則として運転を停止する。運転停止が作業の性質上困難な法令条件では、適切な用具を使用させる必要がある。
    • 粉砕機の開口部からの転落や可動部分への接触による危険がある場合は、蓋、囲い、高さ90センチメートル以上の柵等、法令条件に合う防止措置を設ける必要がある。
    • 破砕機・コンベヤー等の運転開始で労働者に危険を及ぼすおそれがある場合は、一定の合図を定め、合図者を指名して関係労働者へ合図させる必要がある。
    • コンベヤー等の回転物に手が巻き込まれるおそれがある作業では、手袋を着用させない。清掃・詰まり除去・点検で危険部へ接近する場合は、まず機械停止・誤起動防止を行い、手袋を外すことだけで運転中作業を正当化しない。
    • 選別・破砕工程で粉じんが発生する場合は、密閉、局所排気・換気、湿潤化等の発生源・経路対策を先に検討し、必要な呼吸用保護具を組み合わせる。
    • 選別・破砕工程では、爆発物・破裂物の入った容器等を安全な方法で選別し、破砕機へ投入しない。スプレー缶等、設備内で破裂・発火するおそれがある物も受入れ条件と作業手順で識別する。
    • 破砕設備等の騒音は、囲い・吸音・距離・低騒音設備等の発生源対策を先に検討し、残るばく露に応じて聴覚保護具を選ぶ。
    • ごみ処理施設のピット付近で搬入車両を誘導・排出させるときは、車両と人の動線を管理し、車両や作業者のピット内転落を防ぐ。車止め等へ車体を打ち当てた衝撃でごみを排出する方法は行わせない。
    • ごみ処理施設では、設備、受け入れる廃棄物、作業方法、作業者構成等が変わるときにリスクアセスメントを見直し、実施責任、低減措置、周知、記録を管理する。
    • 破砕機・コンベヤーを起動する前に、人員を確認し、設備内部や危険区域に人がいないことを確認する。

    07 / 根拠資料

    確認した資料と場所

    1. 労働安全衛生規則厚生労働省

      第151条の78「非常停止装置」

      資料の版・識別: 現行掲載版(2026-09-02確認) / 確認日: 2026-09-02

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    2. 労働安全衛生規則厚生労働省

      第151条の82・第151条の83「点検」「補修等」

      資料の版・識別: 現行掲載版(2026-09-02確認) / 確認日: 2026-09-02

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    3. 労働安全衛生規則厚生労働省

      第103条「動力遮断装置」

      資料の版・識別: 現行掲載版(2026-09-02確認) / 確認日: 2026-09-02

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    4. 労働安全衛生規則厚生労働省

      第107条・第108条「掃除等の場合の運転停止等」

      資料の版・識別: 現行掲載版(2026-09-02確認) / 確認日: 2026-09-02

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    5. 労働安全衛生規則厚生労働省

      第143条「内容物を取り出す場合の運転停止」

      資料の版・識別: 現行掲載版(2026-09-02確認) / 確認日: 2026-09-02

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    6. 労働安全衛生規則厚生労働省

      第142条「粉砕機及び混合機の転落等の危険の防止」

      資料の版・識別: 現行掲載版(2026-09-02確認) / 確認日: 2026-09-02

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    7. 労働安全衛生規則厚生労働省

      第104条「運転開始の合図」

      資料の版・識別: 現行掲載版(2026-09-02確認) / 確認日: 2026-09-02

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    8. 投入コンベアを停止させずにローラー部の掃除を行っていたところ、右腕から胸のあたりまでを巻き込まれた厚生労働省 職場のあんぜんサイト

      No.101407「原因」3・「対策」6

      資料の版・識別: 職場のあんぜんサイト No.101407(2026-09-04確認) / 確認日: 2026-09-04

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    9. 産業廃棄物処理業におけるリスクアセスメントマニュアル厚生労働省

      第3章 84頁・88〜101頁「労働衛生(化学物質・粉じん/騒音)編」

      資料の版・識別: 厚生労働省現行掲載版・平成20年3月版(2026-09-03確認) / 確認日: 2026-09-03

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    10. 廃棄物処理事業における労働安全衛生対策の強化について(清掃事業における安全衛生管理要綱)環境省掲載・旧労働省通知

      第三 一(二)ロ「粗大ごみ処理施設」

      資料の版・識別: 環境省現行掲載版・平成5年3月2日基発第123号の2(2026-09-03確認) / 確認日: 2026-09-03

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    11. 廃棄物処理事業における労働安全衛生対策の強化について(清掃事業における安全衛生管理要綱)環境省掲載・旧労働省通知

      第三 一(二)イ「ごみ処理施設における作業の一般的な安全衛生対策」

      資料の版・識別: 環境省現行掲載版・平成5年3月2日基発第123号の2(2026-09-03確認) / 確認日: 2026-09-03

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    12. 産業廃棄物処理業におけるリスクアセスメントマニュアル厚生労働省

      第3章 52〜57頁「リスクアセスメント実施スケジュール・実施体制・実施手順書」

      資料の版・識別: 厚生労働省現行掲載版・平成20年3月版(2026-09-03確認) / 確認日: 2026-09-03

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    13. 砕石業及び産業廃棄物処理業の関係団体に対するコンベヤー労働災害防止の自主点検要請愛媛労働局

      本文「コンベヤーによる労働災害防止のための自主点検」

      資料の版・識別: 令和8年6月23日掲載・2026-09-03確認 / 確認日: 2026-09-03

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    08 / 労働安全

    事故・災害を防ぐ関連ガイド

    09 / 労働衛生

    健康・作業の負担・職場環境の関連ガイド

    10 / 共通・制度

    事業者・職長の対応・保護具の共通ガイド