作業 / バキューム車 / 槽外吸引
バキューム車で浄化槽・汚水槽を吸引するときのホース・汚染対策
作業者が槽・ピット内部へ立ち入らず、地上・槽外から吸引ホースを用いてし尿、浄化槽汚泥、汚水、スカム等を収集する作業を対象にします。槽内へ立ち入る清掃・点検・修理は別の作業です。
00 / まず確認
最初に押さえるポイント
まず重大な禁止・必要・条件付き情報を確認します。各項目の「事業者 / 労働者 / 作業者」は、誰が行う内容かを示します。
- 行政資料禁止行う人: 労働者
吸引ホースが輪になっている箇所の内側には入らない。
- 行政資料推奨行う人: 労働者
し尿・汚泥等の収集で吸引ホースを引き出し・収納するときは、ホースが跳ねないよう静かに扱う。
- 行政資料推奨行う人: 労働者
吸引ホースを二人で引く場合は、互いに合図し、呼吸を合わせて取り扱う。
- 行政資料条件付き行う人: 事業者
「浄化槽の仕事=全部酸欠作業」にはしません。槽外からホースで吸引する通常作業と、槽・ピット内部へ身体を入れる作業は危険の構成が変わります。この作業ではホース・車両・飛沫・汚染を中心に扱い、槽内立入へ移る場合は酸素欠乏・硫化水素の測定、換気、監視、教育等を別の作業ページで確認します。
01 / 主な危険・有害要因
この作業で気をつけること
労働安全
- 吸引ホースの跳ね・引っ掛かり・輪への巻き込まれ
- ガラス・金属片・針状物等による切創・刺傷・踏抜き
労働衛生
- し尿・汚水・廃棄物等の病原体を含み得る汚染物への接触
- し尿・汚泥・汚水の飛沫による眼・皮膚・衣服の汚染
- 酸素欠乏による意識障害・窒息・死亡
- 硫化水素へのばく露による急性中毒
- 重い容器・ホース等の持上げ・運搬による腰部等への負担
02 / 先に行う対策
保護具の前に確認する対策
- 01吸引ホースの輪の内側へ人を入れない
- 02ごみ・汚水等の接触条件に合う手袋を使用する
- 03し尿・汚泥・汚水の飛沫や皮膚接触を減らす作業方法と保護具を選ぶ
- 04ホースを引く前に途中の引っ掛かりを確認する
- 05吸引ホースは跳ねないよう静かに引き出し・収納する
- 06ホースを二人で引くときは合図し呼吸を合わせる
- 07滑り・踏抜きを防ぐ安全な履物を使用する
- 08満量でフロートが上がったら吸引を中断してタンク内汚泥を排出する
- 09ドレンセパレーター排水前に吸排レバーを中立にしてエンジンを止める
吸引ホースが輪になっている箇所の内側には入らない。
し尿・汚泥等を扱う作業では手袋を使用し、病原体への感染のおそれがある汚染物を扱う場合は不浸透性の手袋等、必要な保護具を選ぶ。
病原体への感染のおそれがある汚染物を扱う場合は不浸透性手袋等を選ぶ吸引ホースを引っ張る前に、途中で物品・構造物等へ引っ掛かっていないか確認する。
し尿・汚泥等の収集で吸引ホースを引き出し・収納するときは、ホースが跳ねないよう静かに扱う。
吸引ホースを二人で引く場合は、互いに合図し、呼吸を合わせて取り扱う。
し尿収集作業でも、滑りや踏抜きを防ぐ安全な履物を使用する。
モリタエコノスの衛生車では、満量時の逆流防止にフロートバルブ方式を採用しており、満量でフロートが上がって吸引しなくなった場合は作業を中断してタンク内汚泥を処理場で排出する。
モリタエコノスの該当する衛生車を使用する場合 / フロートバルブ、気圧安全弁、計量装置等の仕様・位置・点検方法は使用車両の取扱説明書を確認する / 満量時逆流防止装置があることを理由に、満量後も吸引を継続しないモリタエコノスの衛生車でドレンセパレーター内が汚泥で一杯になった場合は、吸排レバーを中立にし、エンジンを止めてからドレンコックより汚水を排出する。
モリタエコノスの該当する衛生車を使用する場合 / ドレンセパレーター、吸排レバー、ドレンコックの位置・操作方法は使用車両の取扱説明書を確認する / 排水時も汚水の飛沫・皮膚接触を避ける作業方法と保護具を別途確認する03 / 保護具
必要な保護具と条件
保護具は、停止・隔離・換気・集じん・作業方法などの対策をした後に残る危険へ使います。個人で買うことで、事業者・職長に必要な対策を置き換えません。
し尿・汚泥等を扱う作業では手袋を使用し、病原体への感染のおそれがある汚染物を扱う場合は不浸透性の手袋等、必要な保護具を選ぶ。
病原体への感染のおそれがある汚染物を扱う場合は不浸透性手袋等を選ぶし尿収集作業でも、滑りや踏抜きを防ぐ安全な履物を使用する。
04 / 禁止事項
やってはいけないこと
吸引ホースが輪になっている箇所の内側には入らない。
06 / 役割別まとめ
ここまでの内容を本人と事業者・職長に分けて確認する
ここまでに掲載した内容を、誰が行うかでまとめ直しています。
目的1 / 作業する本人
自分がすること
作業者・労働者が行う内容です。
- 吸引ホースが輪になっている箇所の内側には入らない。
- 吸引ホースを引っ張る前に、途中で物品・構造物等へ引っ掛かっていないか確認する。
- し尿・汚泥等の収集で吸引ホースを引き出し・収納するときは、ホースが跳ねないよう静かに扱う。
- 吸引ホースを二人で引く場合は、互いに合図し、呼吸を合わせて取り扱う。
- モリタエコノスの衛生車では、満量時の逆流防止にフロートバルブ方式を採用しており、満量でフロートが上がって吸引しなくなった場合は作業を中断してタンク内汚泥を処理場で排出する。
- モリタエコノスの衛生車でドレンセパレーター内が汚泥で一杯になった場合は、吸排レバーを中立にし、エンジンを止めてからドレンコックより汚水を排出する。
目的3 / 作業を任せる側
事業者・職長が確認すること
設備、作業計画、教育、測定、健康管理、保護具など、事業者・職長が行う内容です。
- し尿・汚泥等を扱う作業では手袋を使用し、病原体への感染のおそれがある汚染物を扱う場合は不浸透性の手袋等、必要な保護具を選ぶ。
- バキューム車で槽外から吸引する作業と、浄化槽・汚水槽・ピット内部へ立ち入る酸素欠乏危険作業は分けて管理する。槽内へ立ち入る場合は、酸素・硫化水素測定、換気、監視、作業主任者、特別教育等の適用条件を別途確認する。
- し尿収集作業でも、滑りや踏抜きを防ぐ安全な履物を使用する。
07 / 根拠資料
確認した資料と場所
- 廃棄物処理事業における労働安全衛生対策の強化について(清掃事業における安全衛生管理要綱)環境省掲載・旧労働省通知
第三 二「し尿収集作業」
資料の版・識別: 環境省現行掲載版・平成5年3月2日基発第123号の2(2026-09-03確認) / 確認日: 2026-09-03
原典を確認する - 廃棄物処理事業における労働安全衛生対策の強化について(清掃事業における安全衛生管理要綱)環境省掲載・旧労働省通知
第三 一(一)イ「ごみ収集作業における一般的な安全衛生対策」共通事項
資料の版・識別: 環境省現行掲載版・平成5年3月2日基発第123号の2(2026-09-03確認) / 確認日: 2026-09-03
原典を確認する - 廃棄物処理事業における労働安全衛生対策の強化について(清掃事業における安全衛生管理要綱)環境省掲載・旧労働省通知
第三 三「酸素欠乏危険作業」
資料の版・識別: 環境省現行掲載版・平成5年3月2日基発第123号の2(2026-09-03確認) / 確認日: 2026-09-03
原典を確認する - 酸素欠乏症等防止規則厚生労働省
第2条第1号・第2号
資料の版・識別: 現行掲載版(2026-09-03確認) / 確認日: 2026-09-03
原典を確認する - 衛生車(バキュームカー)株式会社モリタエコノス
「衛生車」概要・タンク/操作パネル説明
資料の版・識別: モリタエコノス公式サイト現行掲載版(2026-09-04確認) / 確認日: 2026-09-04
原典を確認する - 衛生車のトラブルシューティング株式会社モリタエコノス
「吸入ホースより吸引しなくなった」→「満了でフロートが上がっていませんか」
資料の版・識別: モリタエコノス公式サイト現行掲載版(2026-09-04確認) / 確認日: 2026-09-04
原典を確認する - 衛生車のトラブルシューティング株式会社モリタエコノス
「ドレンセパレーター内が汚泥で一杯になっていませんか」
資料の版・識別: モリタエコノス公式サイト現行掲載版(2026-09-04確認) / 確認日: 2026-09-04
原典を確認する
08 / 労働安全
事故・災害を防ぐ関連ガイド
09 / 労働衛生
健康・作業の負担・職場環境の関連ガイド
10 / 共通・制度
事業者・職長の対応・保護具の共通ガイド
11 / 関連作業